治療中に離婚へ。嘘にまみれた結婚生活⑧
その後、無事1つ目の癌の放射線治療が終え、胃ろう(胃に直接栄養を入れる穴の出入口)を早く取りたいという相談を先生にしました。
胃ろうには助けられたのですがこれがついていることにより子供を抱っこするときに引っかかり痛くて膿んで邪魔だったからです。
まだ小さい子供の抱っこだけは毎日必須で避けられない状況でした。
先生は体重を増やしてそれをキープ出来るならという条件で胃ろうを抜去してもらえることになりました。
まだ私は痛みと味覚障害で食べる事が困難な状況で、唯一身体を作るために口にする事が出来ていたのがプロテインとヨーグルトでした。
ヨーグルトは節約のためにヨーグルトメーカーで自分で作っていました。
夫にも、胃ろうを取る為に先生に今食べられるもので頑張って体重を増やしてキープさせないといけないから今日から本気で頑張らないといけない、と伝えました。私はその日夜ヨーグルトを作るために起きていました。しかし眠気に襲われ夫に、これ明日からの唯一の食べれるものだから1時間後に冷蔵庫に入れといてもらっていい?と発酵途中のヨーグルトをまだ寝ないという夫にお願いしました。
「やっとくよ」という返事に更に念を押して「私これしか食べられないから絶対お願いします」と言って寝ました。
そして翌日、夫のお弁当作りのために起きると異臭を放った部屋。
あれほどお願いしたものが昨日と全く変わらない状態で置いてありました。発酵しすぎて異臭を放った状態になっていました。
それを見て私の中で何かの線が切れました。
今まで溜まりに溜まってきたものが爆発し、夫の寝る部屋に行きました。
夫はごめんと言い、黙ってスーパーに行ってヨーグルトをたくさん買って渡してきました。
違う…この人何やってんの?
夫のこれまでの嘘によって家計は苦しめられヨーグルト1つ買うことさえも節約しなければならないと思うようになり、こんな状況でも手間をかけて作っていた。
買ってきて済まされるもんじゃない。
ヨーグルトなんかどうでもいい、この人は何も分かっていない。この人は家族が協力しなければならない時もしない人だ!
この人は家族のことを1番に考えているなんてのは口先だけだ。
この人はどんな時も自分の事しか考えてない!!!!!
今まであった事が頭を駆け巡り心からそう思いました。
婚姻からの嘘も、結婚生活を続ける為に知らぬふりをして、
苦しい生活を強いられているのもそれ以上に考えがあってのことだと信じようとして、
彼の今までの行動をそんないいように捉え信じ続けていた思いが全て無くなった瞬間でした。
つづく。
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