もうひとつ癌が見つかりました
10月21日待ちに待った退院の日。
朝出る準備もして最後の病院食を食べようとしていた時、担当の医師が私のベッドへ来た。
「以前の胃カメラにより食道癌が見つかりました。」
「……。え!?」
「以前胃カメラのとき食道の病変をとったらそれが癌だったみたいです。」
「え!?!?」
「表在癌だから内視鏡科になると思います」
ヒョウザイガン?内視鏡!?なにそれ意味わからん!
よく理解できないまま質問する。
「癌てことは手術とか抗がん剤とかになるってことなんですか?」
「いえ、まだ分かりません。でも表在癌だから。内視鏡科になるのでここではわかりません。喉の治療が終わってもまだ終わりではありませんよということですのでお願いします。」
何もわからなくてこれ以上何も言えない。ヒョウザイガンてなんなん?私今また癌が見つかったって言われたよね!?そんな事を考えている間に、聞きたいことは山盛りのはずなのに、「それでは失礼します」といってその医師は去っていった。
ぽかーんとしていると、「大丈夫!?」と同室の方が声をかけてくださる。
「立ち話ついでに言う事じゃないよね。今のは酷すぎるよ。」
そう言われて我にかえる。
「えっ、やっぱり私今食道癌って言われましたよね!?」
そんなやり取りをしているとちょうど看護師が来たので今起こった出来事を伝える。そうすると
「あり得ないですね…私だったら、、嫌です。申し訳ありません。これからどうするか等の説明も受けてないんですよね?ちゃんと対応させていただきますので少しお待ちください。」
私は「あの先生にもう会いたくないです」と伝えた。
それから、退院の為旦那さんが来てくれて一緒に違う部屋に案内される。そして違う先生と看護師によって何が起こっているのかを説明された。
まず、胃ろうの造設手術前に行った胃カメラで、食道に病変がありその組織をとって調べたところ癌だと言うことが分かりました。それが2箇所ある。だが、表在癌という、粘膜に留まっている早期の癌なので今すぐ急いで治療にとりかからなければならないということはなく、まずは中咽頭にある癌を早く治してその治療が終わってから食道癌の治療を行うということになると思います。と言われる。おそらく内視鏡手術になるので内視鏡科の先生の診察を受けてくださいということだった。
聞くと、この食道の癌は転移ではなく、中咽頭に出来ている癌と同じ組織で出来ていて、喉に癌が見つかった人の中で2、3割の人がなるものだそう。
説明を受けて、旦那さんと帰る。
あまりにも突然の出来事がサササーーーっと走り抜けたので頭が追いつかない状態だった。
「転移じゃなかったってことはたまたま今発見出来てよかったってことかもよ!」
旦那さんが言う。
まぁ確かにな、そうだな、。更に癌が見つかったことはショックだったけど、頑張らなければ。
さて、先ずは第一段階、胃ろうの造設が終わったので次は中咽頭癌の放射線治療が始まります。頑張るぞ。
☆ブログランキング参加しております☆
執筆の励みになりますのでよろしければワンクリックお願いします。