胃ろう造設入院生活
10月14日より放射線治療に入る前の胃ろう造設のため入院しています。
私の場合、喉左右全体に放射線治療を受け、どうしても副作用で食べ物をとるのは難しくなるので体力のあるうちに予め胃ろうを作っておいた方が良いとのこと。
30回の放射線治療はあるが、先生からは始めて2週間位から副作用が強く出てきて胃ろうが必要になるだろうと言われています。
10月14日 手術前日から入院。手術は次の日なので、特にすることはない。明日からの絶飲絶食が始まる前に美味しいものを食べようということで病院へ入る前に旦那さんと朝からがっつり牛丼を食べた。朝からゆっくり旦那さんと一緒に朝食を食べることなんてなかったので余計美味しく感じた。
病院のご飯も夜まで完食し、調子に乗ってお菓子も食べて明日の手術に備えた。
10月15日 手術当日。以前記事にも書いたが、身動きも取れず傷口以外の体も痛くて辛かった。加えて、母乳に水分が取られたのか、導尿カテーテルを入れても全く尿が出ず、抜いたり刺したりを繰り返され強烈な痛みをきっかけに涙腺が崩壊した。早く明日が来る事を願い眠りについた。
10月16日 2日目の絶飲食。この日は導尿カテーテルを抜いてもらい、楽しみにしていたトイレに行っても良いという許可が出た。だが全く尿意がない。更に昨日まで沢山出ていた母乳が出なくなってしまった。怖い。
手術前に入院担当の医師にほぼ母乳で育てている事を伝えた上で点滴の量を増やさなくても大丈夫なのかを確認するとそのような例はないとバッサリ断られた為何も言えなかったが、このような事態になった為、急に点滴を一本追加する事になった。私が先に相談に行ったのは何だったんだ。
結局この日は楽しみにしていたトイレに立って行くことはなかった。胃ろうは昨日よりは痛みは落ち着いている感じだが少し動くとやはり痛い。だが我慢できるほどだ。夜になると喉がカラカラで苦しかったので、喉の奥までうがいをし無理矢理眠りにつく。
10月17日 待ちに待った口からの水分摂取解禁日!朝から先生が来るの楽しみに待つ。
キターーーー!!!先生は胃ろうの傷口の状態などを聞いてくるがそんな事より私の頭の中は水飲んでいいですか?を聞きたいばかり。
話が終わった瞬間、
「水飲んでいいですか?あっ、ポカリもいいですか?」←調子に乗って
「いいですよ」
先生が去るのと同時に自動販売機に瞬間移動した。
2日ぶりの水分…。うわぁ!うまぁぁーーーい!!
美味し過ぎてびっくりした。一気に一本のんでしまった。
そしてこの日の午後初めて胃ろうから半固形栄養剤を注入した。
看護師さんと一緒に、さて、自分でやってみましょうということになり、自分の胃ろうを見るのは恐ろしかったが避けては通れぬ道。まだ痛いので恐る恐る教えてもらいながらやったが手順は意外と簡単だった。
昼に栄養剤半分、夜に一袋注入した。胃に入っているなぁという感覚はあまりなかった。これも人によるらしい。
傷口の痛みも少しづつマシになってきている。
口からの水分を多くとることでトイレの回数も元に戻り搾乳出来る量も昨日より増えた。
10月18日 待ちに待った3日ぶりのごはん。
●朝食メニュー●
米飯
菜の花を茹でたやつ
鯖の水煮缶1/4
味噌汁
麩と卵を甘辛く煮たもの
信じられない位美味しかった。
あっという間に完食。
普通に食べられることの有り難さを身をもって感じた。
ここで今回の胃ろう造設手術に関しての辛い山は越えた。
振り返ってみるとキツかったなぁと思い出すがなんだかあっという間だった。
ご飯が食べれるようになってからは毎日回復を待つのみで特にする事もないので同室で仲良くなったおばあちゃんとずっと一緒にお話しをして過ごした。
おばあちゃんは末期の胃がんだというが宣告されてから2年生きているという。どう見ても元気な明るいおばあちゃんだ。話を聞くと病院を転々とし運がよく効く薬に出会い今に至るという。
現在は治験で治療をしているがそれも効いてどんどん元気になってきているとのこと。
少しでも長く生きたら新しい薬が開発されてもっと生きれる、生きてたらいいことがいっぱいだと明るく話をしてくれた。
一緒に頑張ろうねと言ってくれる言葉が心に染みる。
私は癌患者は勝手に辛そうで暗いイメージを持っていたがここに入院していると全くそう感じない。
私がこれから行う予定の治療をしている人も、この治療ほんと辛いよ〜と言いながら、でも今だけだから!と言って明るくそれを笑いながら話してくれる。
私と同じ癌と闘う人を見てこんな症状になるのか、、と怖くもなったが、これからの治療を恐れるばかりではなく未来を向いて乗り越えようと思った。痛くなったら、辛いと思ったらここでみんなが頑張っているのを思い出そう。
さて、明日は入院してちょうど1週間。退院です。
久々に息子に会える。まだ傷口が痛くて抱っこ出来るか、胃ろうに引っかかっておっぱい飲ませられるか等心配事は沢山あるが、楽しみだなぁ!
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