息子が生まれて4ヶ月後、癌を宣告されました。

息子が4ヶ月になってすぐ、ステージ3の中咽頭癌宣告を受ける。その直後食道癌も見つかる。現在再発を繰り返してます。

治療へ向けて

2020年9月 癌を見つけてくれた大学病院からの紹介状をもって国立がんセンターへ向かいました。ここが私の癌を治療する病院になります。

紹介先は頭頸部外科です。

 

受付を済ませしばらく待つと専用のベルが鳴り診察室へ呼ばれました。

診察室へ入り先生の目の前の診察台へ座ってといわれ、無言で喉の奥を診られる。

ずっと黙っている。

え!?この先生なんで何も言わないの!?まずい状態になっているとか!?何なん!?よからぬ事ばかり頭の中を駆け巡る。

ようやく先生が口を開いてくれ、

「あぁ、広がってるような感じで、、」

すかさず、

私「治るんですか!?声は無くならないんですか?」

先生「あぁ、治りますよ。声も無くならないですよ」

 

あぁぁぁーーーー!!!!よかった!!よかった!!治るって言ってくれたね!声もなくならないんだ!!

最悪の事態を想定していた為、心の中で鐘がなった。

 

診察後は、看護師さんにお話があると言われ、呼ばれました。

話の内容は、

癌という病気を受け止められるか?支えてくれる人はいるか?家族構成は?お金がかかるが大丈夫か?等色々な質問を受けました。

しかし先生に「あなたは○○癌です」とハッキリ言われもせずこんな感じで話が進んで行くんだと不思議な感じでした。

また頭は治療費いくらかかるんだ、という思いで頭は支配される。子供が生まれたばかりなのに…いつになったらこの苦しい生活から抜け出せるんだ。

 

その日は血液検査、レントゲン、CTをとって一週間後に診察となりました。

 

一週間後。

頭頸部外科の診察とMRIの検査が入っている日です。

先にMRIを済ませ、診察を待つ。

しばらく待つとようやく診察室へ案内された。

すぐに、

「転移は無さそうです。だけど、広いから、、」

と言われる。

はぁ!よかった!!転移は無いんだ!!え?広いからって何!?

放射線がいいのかなぁ。でも若いから手術の方がいいんだけど」

先生の言っている意味がよくわからない。

 

結局、詳しく聞くと、若い人は手術優先で悪い部分を取った方がいいが、私の癌の場合は腫瘍が広範囲に拡がってしまっている為手術で取り切るのが難しい、手術痕のひきつり等で将来的に飲み込みに障害が出るリスクがある、という。また放射線の副作用は10年後、20年後に出てくる事もありそれが怖いとのことでした。

後日放射線治療の先生の診察を受け詳しく説明を受けることとなった。

 

この日、病院が終わったら連絡してと言われていた私の母に電話した。

すると泣き声が…

 

どうしよう。。とてつもなく取り返しのつかない事をしてしまったことのように感じた。

しかし取り返しがつくわけでもなく、これが現実だ。

お母さんごめんなさい。

私、ちゃんと治さないと。強く思った。

 

後日、また放射線治療科の先生の診察を受けた。私と同じくらいの年齢の先生だ。

話を聞くと放射線の副作用、そして胃ろうの増設をしなければならないというリスクはあるが、手術より確実に腫瘍を取り除くことができるだろうということだった。

副作用と胃ろう(お腹に小さな穴を開けて胃までチューブを通し、そこから栄養を摂る方法)造設が恐ろしくてたまらなかったが、放射線で治療した方が間違いないということでこの治療で進めてもらうこととなった。

 

しかし胃ろうを造設するとなると、一週間の入院となる。子供はどうするのかという問題があった。幸い、相手のご両親が近くに住んでおり、いつも何かあると子供をみてくださっている。

幸いミルクもよく飲むので母乳が無くても大丈夫なことは分かっていた。しかし、夜の寝かしつけが難しい。夜は寝ると朝まで寝てくれるようになったけど夜中まだ起きることもあるし、大丈夫だろうか…でも、治療するにはお願いするしかない。

結果、快くご両親が入院中子供を預かってくれることとなった。

 

それから治療へ向けての話は早い。また2日後に病院へ。

 

この日は治療計画の話だった。

まずは放射線治療について。胃ろうの造設がうまく進めば、退院後から30回の治療で進めることとなった。平日の5日間通院で行っていく。

胃ろうについて。まず胃カメラで私の胃が、胃ろうを作れる状態かを調べるとのこと。稀に内臓の位置が胃に重なったりして胃ろうが作れないということもあるらしい。

そしてこの日は歯科の受診も入っていた。

放射線治療により、口腔内は荒れ、唾液も減る為、虫歯になりやすくなる。その為の指導などを行ってくれるそうだ。

 

そして2日後 朝から内視鏡科へ行き、胃カメラの検査を行う。胃カメラはやったことがあるので特に怖さなどなかった。「眠くなりまーす」と言われてから意識がない。目が覚めるとさっきとは違う場所に寝ていた。全く覚えてない。麻酔が気持ちよくてそのまま眠り続けたい気分だったがそうはいかない。

起き上がった後は放射線治療を受ける自分のお面を作りに行き、最後に胃カメラの検査結果を聞きに行った。

結果特に胃ろう造設が難しい状態等無く、放射線治療へ向けて胃ろう造設の手術、入院が決まった。

 

これから治療が始まる。

絶対に治して元気にならないと。ここから頑張らないと!!

 

 

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